■はじめに:企画は世の中に溢れている
まず始めに「企画」とはなんでしょうか?広義の意味だと、商品を作るのはもちろん企画だし、営業だって自社の魅力をどのように伝えようか?と考える時点で企画です。
デザインも企画の一部です。
「何かを届けよう」とか「何かを伝えよう」とすることの全てが企画です。
言ってみれば、世の中にあるものの全ては企画なんです。
そんな広義の意味を持つ「企画」ですが、ひとつだけ絶対に忘れてはいけないものがあります。それは・・・
そのモノが持つ(新しい)価値に気付いてあげること
上記に尽きると思います。
今世の中で言われていることが、本当にそうなのか?もっと新しい切り口はないのか?
ターゲットが変わったらどうなるのか?
それを常に疑い、考え続けることが企画を考える“企画脳”になる第一歩です。
この考え方はレスポンス広告にも当てはまると思います。
折込とポスティング、タブロイド紙などでは購読するターゲット層が微妙に異なります。
前者(折込)なら50~70代、ポスティングなら30~40代など。
色使いやレイアウトの見せ方はもちろん、言葉選びも違ってきます。
では、今回は第1回目ということもあり、本当に触りの部分を説明していきたいと思います。
・その① 基本の形は「5W1H」
世の中の全ては企画で、自由な発想で考えるモノと言っても、最低限の型があります。
それは、「5W1H」です。
What:何を
When:いつ
Where:どこで
Who:誰が
Why:なぜ
How:どうやって
この要素がなく、「ただ面白いことを考えれば良い」になってしまうと、独りよがりのアイデアになってしまって、他人に受け入れられないモノになってしまいます。
企画には、ある程度の必然性と理由付け、
そして明確なターゲティングが重要となっていきます。
では、この「5W1H」を上手に当てはめた成功事例を一つご紹介しましょう。
商品は皆さんもご存じの「サントリー トリスハイボール」です。
前提として「ウイスキー」というのは古くから、おじさん、いわゆる年配層のお酒というイメージでした。
【既存の事例】
What:ウイスキーを
When:仕事終わりに
Where:大衆居酒屋で
Who:同僚たちと
Why:仕事の愚痴を言い合うために
How:安く済ませるためソーダ割り(ハイボール)で
【成功した事例】
What:ウイスキーを
When:週末に
Where:友達の家で
Who:気の合う仲間たちと
Why:ワイワイ盛り上がるために
How:カジュアルに楽しめるハイボールで
どうでしょうか?
今まで当たり前のように「ウイスキー=おじさんのためのお酒」という価値観が植えつけられていたのに、全く新しいモノに生まれ変わったと思いませんか?
このように、「なぜそれをやらなければならないのか?」、「誰のためにやるものなのか?」、それを明確にしていくことが企画を始める第一歩です。
もちろん、そこまでのゴールを導くまでには“宅飲み”という言葉が流行った「時代背景」や「ターゲティング」があったわけですが。
なので、次回以降はもっと踏み込んで「3C分析」や芦田愛菜出演の湖池屋のCMでお馴染み「インサイト(生活者心理)」について話していきたいと思います!
・まとめ
本当に触りの部分だけでしたが、企画を考える上でまず大事なのは
常日頃から企画脳になるための訓練をする!
そのためには、常識・当たり前を疑い続ける!
以上に尽きると思います。
次回も、お楽しみに!
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