キャッチコピーは短い方がいい?
誰が言ったかはわかりませんが、
けっこうそう思っている人は多いのではないでしょうか。
(コピーライターも含め)
「短いキャッチコピー」と「長いキャッチコピー」のどちらが良いのか。
最初に答えを言っちゃいますね。
その答えは「時と場合による」 です。
…期待ハズレの答えですみません。
キャッチコピーの
本来の意味を考えてみよう。
まず、キャッチコピーの役割を考えてみましょう。
キャッチコピーとは、表現方法は星の数ほど違えど、
「商品の魅力を伝える」という、
たった一つの目的のために存在します。
つまり、商品の魅力を伝えきれていれば、
短いキャッチコピーでも正解だし、
もし、商品の魅力を伝えきるのに文字数が多くなるのなら、
それはそれで正解なんです。
例えを使って考えてみよう。
トマトソースのキャッチコピーを例にして考えてみましょう。
このトマトソースの特長は、以下の2つ。
①イタリア産トマト100個を贅沢に使用
②酸っぱさを抑えたコクのある味わい
A:新人のコピーライターがよくやってしまいがちなキャッチコピー
伊国のコク。
悪い例の割にはちょっと面白くなっちゃいましたけど、
「伊国のコク」・・・「伊太利亜の伊」と「異国」がかかってます。
うーん、おいしそうなトマトソースの絵は浮かんではこないですよね。
Bもうちょい消費者目線で考えたキャッチコピー
南イタリアの陽射しをたっぷり浴びた
トマト100個分の美味しさを
この一缶にギュッと詰めました。
うん、こっちのが美味しそうですよね。
Aの方では、自分が上手いこと言いたいのが先行しちゃって、
消費者おいてけぼりです。
Bの方がキャッチコピーは長くてインパクトには欠けるけど、
南イタリアの温暖な気候と、濃縮されたトマトソースの味が
イメージで浮かんできますよね。
優先すべきは魅力が
ちゃんと伝わること。
日本人は、すぐに略したがる傾向があります。
略語は、とても便利なものですが、
なんでもかんでも略語を使うのは、
日常生活においても、キャッチコピーにおいても、
ちょっと危険かもしれません。
仲間内ならいいけど、そこから一歩出ると
途端に伝わりづらくなってしまうから。
まとめ:「短い」「長い」よりも、
魅力が伝わることを重視しよう。
あなたもキャッチコピーをつくる時に、
いつの間にか「短くしなきゃ」と思っていませんか?
その固定概念を捨てれば、
もっとその商品の価値をキチンと伝えることができるかもしれません。
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