■今、目の前にある広告をジブンゴト化させる
電車に乗ってる時にふと目に止まる中吊り広告や、お店で思わず読んでしまうPOPってないですか?
当たり前のことですが、広告は企画(見せ方)次第で、そのレスポンスは大きく変わります。
実は、万人受けするようなメッセージより、ある特定のカテゴリーに分類される人に向けた尖ったメッセージの方が認知や到達率は高くなるんです。
余談ですが、「モテるサラリーマン」系のキャッチには惹かれませんが、「デキる仕事術」的なキャッチには非常に惹かれます。
これも自分のなりたい像をそっちに持ってるからでしょうか?
■既に当たり前になっている○○男子、○○女子
ある時からこの流れは顕著になりました、そう誰もが知ってる「草食男子」の登場です。
対になる「肉食女子」や、実は肉食の「ロールキャベツ男子」なんて言葉も登場しました。
最近でも、カープファンなら「カープ女子」、オリックスファンなら「オリ姫」などと呼ばれたり、
フェロモンたっぷりの女性を指す「おフェロ女子」なんてカテゴリーまで生まれています。
これをレスポンス広告に置き換えると、
A:ポッコリお腹の全ての女性に
B:スッキリを実感できない50代の女性に
同じ便秘に効果のある商材のメインコピー一つにしても、Aの企画だとターゲットが広すぎてボヤけてしまいますが、
Bの企画にすることでこの広告を手に取った50代の女性は一瞬考える時間が生まれます。
私って最近、便秘気味だったかしら?
まさに、0.5秒で結果が決まるレスポンス広告において、この一瞬の思考は大きな一歩です。
もっと攻めた表現にするとしたら
C:50代のお腹もやもや世代にスッキリ実感サプリ
なんて言い方もできるかもしれません。
これを見た50代の便秘に悩む女性は
「そうよ!私ってもやもや世代なのよ!」
なんて、今ある自分の状況を言い当てられたことに喜んでこの商品を購入するかもしれません。
よく脱毛エステの広告で「脱毛でミニスカの似合う脚に!」なんて言葉も目にしますが、
「ひざ上20cm世代のための脚脱毛」なんて言葉にしたら今の女子高生には響くかもしれませんね。
■サイコグラフィックは人を肯定してあげるポジティブ要素でもある
実はこのジブンゴト化は、ターゲットの顕在化と共に、自己肯定という側面もあります。
例えば、今まで「オタク」や「腐女子」などとある意味、揶揄されてきたカテゴリー、人達を
「クールジャパン」や「乙女系」などと括ることで、潜在的にニーズが存在する市場となり、メーカー側からすると狙うべき新しいターゲットとなります。
メディアにはトレンドとして捉えられ、一躍注目の的となります。
今まで自分たちが好きでやっていたことが、一気にメジャーな趣味に早変わりしたような気分になります。
傍から見たら一見“釣り”だと思われる手法かもしれませんが、人の目に留まるもの、注目を浴びるものにするには非常に効果的な手法です。
上手にターゲットを細分化するキーワードを作って、広告の反響をアップさせていきましょう!!
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