2回に渡り、マーケティングの2つの型(定量・定性)について説明してきましたが、
今回は、そもそも企画とは何なのか!?ということについて再度触れてみたいと思います。
そもそも企画とは?
博報堂ケトルの嶋浩一郎さんは「企画とは“欲望の言語化”である」という旨の発言をしています。
恐れ多いですが、まさにその通りだなと思います。
ただ、“欲望の言語化”という言葉からもわかるように「企画」の受け取り手は、
一般生活者(消費者)でなければならないはずです。
では、現状「企画」はどのようなものになっているでしょうか?
我々が主戦場としている「ダイレクトマーケティング」は、読んで字のごとく、
そのまま企画を消費者にぶつけるので、反応がわかりやすいです。
つまり、上手に“欲望の言語化”を出来ていたモノがより高い結果を得られる世界です。
ですが、私たちが日々消費者として生活の中で触れあっている
「リテールマーケティング」はどうなっているのでしょうか?
(※リテールマーケティングとは・・・「店頭」および「店頭に至るまでの商品の流通過程」におけるあらゆるマーケティング。買う側と売る側のタッチポイントを創出するためのもの)
最近は、小売業に商品を取り扱ってもらうことを第一優先にし、
企画そのものが「お客様」に向けてではなく、「取引先様」に向いている気がします。
(話題になるプロモーションと言うよりも、ベタ付けプレミアムでとりあえず店舗誘導みたいな。)
もちろん、利益のためには当たり前の行動なのですが、どれも似たようなアイデアばかりで、
一消費者として「今までにない!」とか「面白い!」と感じるアイデアが少ないな~と。
そこで、基本中の基本の作業ではありますが、ここは一度原点に立ち返るため、
面白いアイデア生み出すための「ブレインストーミング」のルールについて
おさらいしていきたいと思います。
ルールその①:発言を褒め合う!否定をしない!
自由なアイデア抽出を制限するような、判断・結論は慎む。
また、発言をしにくくなるような空気を作らない。
ルールその②:優等生にならずとにかく尖る!
誰もが思いつきそうな優等生なアイデアよりも、
突拍子もないような考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。
ルールその③:一撃必殺のストレートよりもジャブ100連発!
無理に良いことを言おうとしない。発言は質より量。
様々な角度から、多くのアイデアを出す。あらゆる提案を歓迎する。
ルールその④:アイデアサーフィンで波に乗る!
別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、
アイデアを膨らませていく。他人の意見を上手く取り入れる。
凄く当たり前のことなので、おそらくこれを読んだ人たちは「そんなの知ってるよ!」とか
「当たり前にやってるよ!」と思われるかもしれませんが、改めて考えると結構出来てない場合が多いです。
また、最後にもう一つ「アイデアが出やすくなる」ポイントを追加します!
それは・・・・
特別ルール:座らずに立ったり、歩いたりしながらブレストに参加する!
落ち着きないように見えますが、座ったままだと発想自体も凝り固まってしまいます。
あと、散歩をしているときに、ふいに良いアイデアが思いついたりするときありませんか?
人って、少し力の抜けた状態の時や、リラックスしている時にアイデアが生まれやすいらしいです。
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