【圧倒的に集客力を高めるブログ 003】デザイナー視点でポイント解説。レスポンスとカラーの関係って?

【圧倒的に集客力を高めるブログ 003】デザイナー視点でポイント解説。レスポンスとカラーの関係って?


皆さんは自販機で飲み物を買うとき、無意識のうちに
飲みたいものとパッケージの色で買うマシンを選択していませんか?

欲しいものが緑茶なら「緑」、ウーロン茶は「茶」、スポーツドリンクは「青」、ミネラルウォーターなら「透明」、コーラだったら「赤」の商品が並んでいる自販機に行く…。
直接的な物質から抜き取った色(緑茶→緑、火→赤など)、や意図してイメージ付けされた色(コカコーラの赤、ティファニーのティファニーブルー)など、私たちはさまざまな色に囲まれ無意識に、または作為的に判断を左右されながら暮らしています。
じゃあ、「集客」できる色って何色なの!?
今回はデザイナ視点で、レスポンスにおける色について簡単に説明します。

1.色の持つイメージの力は強大!


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一時期「ダイエットふりかけ」「痩せるカレー」「ダイエット眼鏡」なんてものが流行りました。
よく飲食店(特に中華)では「赤」が食欲を増し、料理を美味しく見せるという効果を期待して使われていますが、痩せる=食欲を失くす色として使用されたのはズバリ「青」。

ではなぜ「青色の食品」は食欲を失くすのでしょう?
それは脳が「青い食べ物=毒」と認識しているからと言われています。
人工的に色を着けられた物以外で「青い食べ物」、って確かに思いつきませんよね??

他にも万国共通で使用されている「警告色」に分類される「赤、黄」はサイレンランプの色や交通標識、立ち入り禁止テープなどで見かける色です。
注意喚起を促す目的で、視覚的に認識しやすい色が使われています。
その中でも赤は「購買色」とも言われマーケティングの数字でも購買意欲を喚起する効果の高い色と言われています(セール品に赤札がつけられるのはその為です)。

こうした、 人の趣味嗜好に左右されない心理学的な色使い もレスポンスにおいては大事になってきます。

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2.上手に色を活用するには?

あなたが広告したい品物を見て、まずは広告に使用する「色」を連想してみましょう。
商品が具体的に「物」である場合は、その物ズバリの色、またはパッケージの色。
美を連想させるエステやネイルサロンだったら、女性的なピンクやキラキラと輝くようなイメージかもしれません。
高級サロンならエレガントな焦げ茶に金、安売りのスーパーなら赤と黄色で強調しまくる!どれも内容とイメージが連結しています。
広告というのは「あえて商品を探して見つけた」以外の場合において、「一瞬、目に入ったビジュアル」が読むか読まないかを左右するのです。

広告の媒体というのは、ポストの中の数枚のチラシやDM、大量の新聞折り込みチラシ、WEBのバナー、雑誌の後ろページ、TVCM、街中のポスター、看板などなど意識しなければ流してしまうものばかり。
ふと視界に入ったその一瞬に、 その人の欲求する&興味あるものを上手く連想させてあげる色味を使用する 、というのが大事になってくるのです。

私たちが広告をデザインする上でよくやるのが、まずはメインカラー(連想する色)を決め、強調色と差し色、締め色を補助的に使う方法です。全体の色味のバランスを保ったまま内容に合わせデザイン的に強弱をつけて行くので、いわゆる「ダサい配色」にはなりません。
これはファッションのコーディネイトと一緒で、差し色&締め色は小物(靴やバッグ)に服とは違った色味を持ってくるイメージになります。
ただ、ここで気をつけたいのが性別、年代、地域によって「好まれる色」があることです。 私の経験上、関西で大当たりしたDMが都内では全く来なかったのに、色味を変えたら来た!なんてことも過去にありました。
性別や年代差ではファッション誌が顕著な例で、若い女性向けのものはパステル系の淡い色味でカラフルな事が多く、男性誌は黒地白地ベースにビビットな色を少なめに使う事が多い傾向にあります。
当たり前ですが茶色で「可愛い」と書いてあるよりピンクで「可愛い」と書いてある方が、より愛らしく女性にウケますよね?「可愛い」という言葉から連想する色と若い女性の好む色と両方の効果が出ているからです。

「当たり前に思える一般的なイメージ」「商品から連想できる色」「対象の年代」「お客様の性別」、これらはデザインする際に必ず考慮して頂きたい項目です。

 

3.ブランドカラーって?

広告に興味のある方なら「ブランドカラー」「コーポレイトカラー」という言葉を耳にした事があると思います。
会社(コーポレイトはこちら)や商品のブランドに特定の色を設定している事を言い、初めに挙げた「コカコーラの赤」や「ティファニーのティファニーブルー」、化粧品の特定ライン(シリーズ)などが当てはまります。両方を共通させている会社も多いです。
こうしたブランドカラーをホームページのメインカラーにしたり、DMのメインカラーにしたりすることはお客様への「ブランドの認識度」をアップすることにも繋がり、有効な手段です。
ですが、あまりにも商品とのイメージギャップがある場合はやはり 「一瞬の判断」に関わる色を優先する (特にDMやバナーなどの媒体において)ことをお勧めします。
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4.集客に繋がる色って何色?

これまでで色々と項目を挙げた様に、単純に「赤いから集客できる」などとは言えません。むしろ皆がこぞって赤にするのなら、その中の1つの青のが目立ちます。
残念ながら世の中の流行に左右され好まれる色味はどんどん変わってきますので、全ては経験値と情報頼り(前述の地域での色の差などはうちのような専門会社でないと分かりにくいかもしれません)。経験値の無い方がご自分で広告デザインをされたい場合は世の中の同ジャンル同価格帯の商品広告を集めて傾向を掴む事をお勧めします。

私は「内容は一緒でデザイン替えしてくれ」と言われたとき、構図や諸々デザインは丸っと変更してしまいますが、基本的に「赤を緑にする」といったような色味のイメージを完全に覆すような事はしません(元が間違っていたら直しますけどね)。
「一瞬」の中では構図もさることながら、やはり「色」の持つ意味は大きいからです。

実際のところ、興味のある方が手に取ってくれて(またはクリックして)からが本当の勝負の始まりです。
商品をデザインによってどれだけ良く見せれるか、分かりやすくビジュアル化できるのかはデザイナーの力量&センスにかかっています。

 

次回は読み手の視線を操る「構図」についてちょこっと解説してみようと思います。

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Emi

リード制作部デザイナー。 レスの早さ&裸眼が売り。

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