4.連想ゲームに強いのは男女どちら？
女性雑誌の誌面や雑貨屋さんなどで売っている小物のデザインで、
ごちゃごちゃと可愛いものがコラージュされているのを良く見かけませんか？
男性デザイナーに言わせると
「なんか女性が好きそうな可愛いっぽさは見て取れるけど、
どうやって可愛いを決めてるの？カワイイの加減が分からない」らしいです。
なんで犬や猫と一緒にエッフェル塔やリボンや花がくるんだ？？
…確かに理屈じゃ説明しにくい。非現実的組み合わせに見えますね。
これらは全て連想ゲームのようなものです。
たとえば「アンティークでガーリーな可愛い装飾」、
と言われたら何を連想しますか？
アンティーク…西洋のゴシック時代とか、貴族達の華やかな装い、
当時の女の子の部屋には何がある？、フリフリのレースやリボンいっぱいのドレス、
天蓋や日傘、猫足の家具、宝石のついた鏡、デザインされた鳥かご、それを狙う毛足の長い猫、
アクセサリーは宝石箱に、鍵も宝石のついたキュートなもの、天井にはシャンデリア、
庭には薔薇園、ローズティーでアフタヌーンティーを、色とりどりのマカロンやケーキがいっぱい…。
壁紙に使われるようなエレガントなパターンや当時のストライプ柄、つや消しの金、
ゴシック書体、王冠に杖、などなど…妄想は広がります。
そんなところからピックアップするわけです。
女性はそれらから「○●っぽいイメージ」というのを感じ取ります。
この「っぽい」と言う「曖昧さ」がキーです。
良くも悪くも女性の感覚は「自由」で「曖昧」であり、
共感力の高さで許容し合って一般的な価値観を作っていると思ってください。
許されるものが広い分、デザインにおいては装飾の
一つ一つが同じ世界観（絵のタッチ、色のトーン、デフォルメ具合など）で可愛くなくてはいけませんよ。
え？分からない？？
こうした連想が得意なのは女性だと言われますが、
見て来た本やマンガ、映画、旅行などの知識でずいぶんと個人差が出てきます。
第一線で活躍されている可愛い系デザイナーさんも男性ですしね。
後天的に「連想力＆妄想力」の補強はできますので
内装やグラフィックデザインに悩む男性デザイナーさん、オーナーさんも
諦めないで「女性の好きそうなもの」に目を肥やしましょう！
次週からは新しいテーマになります。
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