前回は、「伝わる文章を書くコツ」をご紹介しました。
サッカーでいうところのトラップやインサイドキックパスといった
基礎練習とでもいえましょうか。
今回はもう少し踏み込んでみましょう。
テーマはこれ。
「消費者にササるコピーの作り方」。
前回をトラップ&パス練習とするならば、
今回はゴールを決めるためのシュート練習とでもいえましょうか。
本題に入る前に、
基礎のさらに前段階の話かもしれませんが、
レスポンスコピーは一般的なキャッチコピー(キャッチフレーズ)とは一線を画します。
もはや10000線くらい画すと思います。
(ごめんなさい。これきっと、初回に話すべきことでした)
一般的なキャッチコピー(イメージ訴求)は、
時に歌詞のように、時に哲学者の言葉のように、時に恋人への愛のささやきのように、
シュッとしててかっこいいものが多いです。
※優秀なコピーは、かっこいいだけじゃないけど。
それと対照的に、レスポンス広告でのキャッチコピーは、
どちらかというと「エグい」というか「生々しい」というか
ダイレクトな表現のものが多いです。
なぜでしょう?それは
「チラシは基本捨てられるもの」
だから。
家に帰ってポストを見て、何枚もチラシが入っていて、
一枚一枚に何秒も何分もかけて読む人なんていません。
本当に自分に必要な情報だと思ったチラシだけが、読み進められるわけです。
その取捨選択の時間は、わずか0.5秒。この狭き門をくぐり抜けるためには、
「0.5秒」で「誰のため」の「何の商品」で「自分にどんな得があるのか」を
わかってもらわないといけないわけです。
だから、愛をささやいている余裕なんてないんですね。
(愛をささやきたい場合は、他で思う存分ささやきましょう)
ということを踏まえて、そのステップの先
「消費者にササるコピーの作り方」へと話を戻します。
レスポンスコピーだからといって、ただストレートであればいいわけじゃありません。
ポイントは、
「レスポンスコピーは消費者の先の先を行け!」
「購入してもらう」というゴールを決めるには、単調な攻撃じゃいけません。
消費者心理の先の先を読み、丁寧に購買意欲をあおっていくことが重要です。
★参考例
では、消費者心理の先の先を読んだシュートの一例を紹介します。
「プラセンタドリンク」を例にして説明していきましょう。
※赤字はキャッチコピー。「 」内は消費者の感想を表しています。
①抽象的表現のキャッチコピーの場合
超濃厚なプラセンタドリンク。
↓それを見た消費者
「どこにでもありそう…」
②具体的に商品特長を説明したキャッチコピーの場合
100倍濃縮のプラセンタドリンク。
↓それを見た消費者
「凄そうだけど何に良いのかわかんないなー」
③ベネフィット込のキャッチコピーの場合
100倍濃縮のプラセンタドリンクでお肌プルプル。
↓それを見た消費者
「お肌プルプルになるのかー。でも続けるの大変そう…」
④商品の使い方まで提案するキャッチコピーの場合
寝る前に1日1回!
100倍濃縮のプラセンタドリンクでお肌プルプル。
↓それを見た消費者
「寝る前に1杯でお肌プルプルになるなら試してみようかな!」
という感じに、消費者の受け取り方はまるで違います。
商品の使い方まで提案している④のキャッチコピーは、
消費者のライフスタイルに寄り添っているため、有益な情報として認識されるはずです。
ちなみに…
手法としてキャッチコピーに「50代」や「子育てママ」など、
ターゲットをより明確にする文言を入れるのも効果的です。
もちろん商品によって、シュートの撃ち方は変わってきますが、
大切なのは消費者がそのキャッチコピーを見て何を考えるのかを想像することです。
まとめ
キャッチコピーを作る時は一方通行のメッセージになっていないかを必ずチェック!
常に消費者目線で考えよう!
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